COLUMNコラム
連日猛暑日が観測されており熱中症を予防しましょう
近畿地方では早くも各地で猛暑日が観測されていますが、皆さま体調はお変わりなく過ごされていますでしょうか。
気温の上昇と同時に熱中症の症状で受診される方も急に増えており、お子様や高齢の方はもちろんですが、基礎疾患がなく普段は体力には自信のあるという世代の方も、今一度暑さ対策には気をつけていただければと思います。
特に10~20歳代の方では屋外だけではなく、体育館など屋内施設での運動時、30~50歳代はスーツや作業服など熱がこもりやすい服装での労働時、60歳代以上の方は日常生活時での発症が多くなっています。
また循環器疾患や呼吸器疾患、糖尿病などの基礎疾患をお持ちの方は、循環血漿量の不足から脱水に陥りやすく、熱中症を起こしやすいと言えます。
熱中症の症状としては、初期の段階では眩暈や筋痙攣から、嘔気や倦怠感、脱力などを認め、進行すると意識障害や痙攣などを伴います。
熱中症は重篤な場合は生命に関わる可能性もあるため、症状を伴う前に予防すること、また症状が見られた場合には、初期の段階で気付き対策を行うことが重要です。
予防としては、直射日光を避けて、屋内でも風通しが良く空気のこもりにくい服装を選ぶことや、電解質を含んだ水分を小まめに摂ることなどを心掛けて下さい。
また風邪を引いていたり寝不足があるなど、普段より体調が悪い日や、アルコールやカフェインを含む飲料を多く摂取した際なども、脱水に陥りやすいため注意が必要です。
初期の熱中症の症状に気付いた場合は、速やかに涼しい場所に移動して、動脈が体表に近い場所で走行している部位(頸部・腋窩・鼠径部など)を冷却しながら、経口的に水分摂取が困難または症状改善がないようであれば、速やかに救急受診をお願いします。
熱中症予防を心掛けながら、この暑い夏を快適に過ごせるよう、当院も皆さまの健康維持をお手伝いさせて頂きますので、体調変化にお気付きの際はお気軽に御相談下さい。