COLUMNコラム
梅雨と喘息発作
もうすぐ神戸市でも梅雨入りを迎えようとしていますが、皆さま体調はお変わりなく過ごされていますでしょうか。
雨の日が増えて湿度が高くなり、空もどんよりとして気圧も下がると、呼吸器の基礎疾患をお持ちの方は、体調不良を自覚される日が少し多くなるかもしれません。
特に気管支喘息に関しては、台風が来る秋口辺りが年間で最も発作の頻度が多く辛い時期になりますが、その他にも春先の花粉飛散量が増える時期、冬場の呼吸器感染症が流行する時期と並んで、梅雨も発作が起こりやすい時期として挙げられます。
梅雨の時期に喘息発作が起こりやすい理由としては、湿度や気圧など天候の変化が大きいことに加えて、ジメジメとした環境により、喘息発作の原因となるダニが繁殖しやすく、ダニの死骸や糞によるハウスダストの量も増えやすいからと考えられています。
対策としては、ソファやカーペット、お布団などは特にダニの繁殖場所になりやすいので、小まめに掃除機を掛けたり、お布団も布団乾燥機を使用して、天気が良いに日は外干しするなどの工夫をして頂ければ幸いです。
しばらくはお天気も悪く、過ごしにくい日が増えそうですが、喘息発作が起こらないような環境作りを心掛けて、この梅雨の時期を乗り越えて行ければと思います。
また喘息発作という程度ではなくとも、「なんとなく胸が重苦しい感じがする」「いつもより少し呼吸がしづらい気がする」というような症状でも結構ですので、少しでも体調不良を感じられた際には、重篤な発作に繋がる前に、お気軽に近くの『呼吸器内科』に御相談下さい。